結婚に関して「行き遅れ」という言葉や「売れ残り」という言葉がありますが、焦って結婚した場合と比較して、どちらが良いのか、自分の立場を知りたいという人も多いことでしょう。
焦って結婚するぐらいなら、行き遅れぐらいの方が良い、と感じている人もいて、どちらのほうが良いのか戸惑っている場合もあるようです。
いずれにしても、結婚を希望するならば、女性の場合は年齢が重要な要因となるため、行き遅れて手遅れになるぐらいなら、焦ってでも結婚した方が良いと感じています。
過ぎ去った時間は、もう二度と、元には戻りません。
行き遅れは何歳からなのか、また行き遅れと焦った結婚はどちらのほうが幸せになれるのかなど、婚活者にとって気になる行き遅れ話題を取り上げていきます。
行き遅れの意味は、単なる皮肉だった
「行き遅れ」という言葉の意味は、結婚すること嫁ぐことに行くのが、年齢的に遅くなっている(遅れている)という皮肉の言葉です。
何歳で結婚しようと個人の自由ですし、その人の人生に最適なタイミングと言うものがあります。社会の通念に合わせて、他の人がどうこう言うことでもないでしょう。
しかし、社会的な通念というのは、その背景に積み上げてきた歴史や多くの人が行動してきた理屈があるのは事実です。
行き遅れに害はないと感じているあなたも、そのメリット・デメリットを立ち止まって考えたことがないのではないでしょうか。
女性30歳は行き遅れなのか?
行き遅れという言葉は、一体何歳の女性年齢のことを指すのでしょうか。
・28歳女性は、行き遅れなのでしょうか?
・36歳は行き遅れなのでしょうか?
世の中の行き遅れという言葉が、3つのフェーズから成り立っていることを、詳しく解説してみます。
29歳という平均婚姻年齢
政府データの全国平均婚姻年齢を見ると、女性29.6歳となっています。(出典:厚生労働省:人口動態統計:2019年)
つまり婚姻平均年齢29歳を上回る女性は、行き遅れと言われる可能性があると言えます。
恋愛結婚に限った場合、女性の婚姻平均年齢は28.7歳
となると、ざっくり30歳という年齢が行き遅れの境目の年齢になる、と言えるのではないでしょうか。
35歳以下が婚活サービスでの需要年齢
35歳という年齢は、婚活サービス(ネット婚活や結婚相談所、婚活パーティーなど)において女性の需要が著しく下がる年齢です。なぜならば、初産で35歳は医学的に「高齢出産」というカテゴリになるためです。
高齢出産は流産や染色体異常の確率が増加し、出産リスクが高くなり始める年齢と言われています。
◆初産ピーク年齢:2015年:人口動態総計(厚生労働省)30歳〜34歳(32.5%)25歳〜29歳(32%)35歳〜39歳(17%)婚活ランクコム30代後半女性で、子供が欲しい方は必見です。[[…]
さらに男女関係なく、35歳を境に見た目の変化や加齢が見え始めてきます。
例えば、お肌のハリ、つや、シワ、シミなどの見た目の老化が確認できるようになる年齢です。個人差はありますが、20代女性と比較した場合、明らかに見た目で加齢を感じさせるようになるため、視覚情報を重視する男性にとって、20代女性との比較において、需要が少なくなるのでしょう。
また、35歳以上の30代女性は40代男性がマッチング対象となります。このことから、35歳を超えると、行き遅れと呼ばれることが多いようです。
出産リミット40代が行き遅れの基準値か
女性の初婚婚活で50代は存在しないことから、40代の女性は一番厳しい婚活になるといえるでしょう。需要が著しく低くなり、マッチングする男性の年齢は50代〜60代です。
女性の見た目が若々しく、運良くマッチングすれば同年代の男性と出会うことも可能です。しかし、結婚に子供を求める男性が多く、同年代の男性の多くは30代女性へ目が向きがちです。
近年では都市部を中心に40代での出産は珍しいことではなく、増加傾向です。
とはいえ、先に述べたような受精/着床/安定/出産の確率は20代と比較して、大きく下がっていることは統計的に明らかです。
40代女性は、運が良ければ子供を授かることが出来る、という認識でいるのが良いでしょう。
この年代で結婚を焦っている方は、かなり精神的に辛いでしょう。
ただし、結婚するだけが正しい人生と言うわけではなく、一生涯独身を貫くという決断をされる方もありです。
他人から発せられる「行き遅れ」という言葉は気にする必要はありません。
行き遅れの理由は男性の高望みなのか?
女性が行き遅れる理由とは、一体どのようなモノがあるのか?
外部環境と、女性自身の理想とする男性像について、解説していきます。
行き遅れは年齢を指して、結果だけを見ている言葉ですが、その原因を立ち止まって考えることはあまりないと思います。
でも、しっかりと行き遅れの原因を探ることで、その後の人生を一人で過ごすのか、良きパートナーを得る道を選ぶのかが、別れてくるのではないでしょうか。
男性に高望みし過ぎると行き遅れる
行き遅れしている女性を見ると、結婚相手の男性に対して高望みし過ぎる傾向があるのでは、と感じさせられることがあります。
例えば、女性が年収300万円代なのに、年収1,000万円以上の男性との出会いを望んでいる。
極端な例でかつ、選ぶ基準は年収だけではないのですが、分かりやすい事例と言えます。年収300万円の女性の側が非常にキレイなルックスであったり、20代前半という年齢の若さなどがないと、年収1,000万円の男性を獲得するのは難しいでしょう。
また、年収だけではなく、以下のような項目で条件を付けるなどの「高望み」が行き遅れに拍車を掛けているように感じます。
・住まいエリア
・一人暮らし
・大学卒(国立またはMARCH限定)
・安定した職業
確かに女性は、結婚相手によってその後の生活水準が大きく左右されますが、それも固定されるわけでもありません。
例えば、年収1,500万円の人と結婚しても、モラハラ、パワハラ夫だったり、会社倒産やリストラにより収入激減、転職・出向により不安定化、などリスク要因は挙げればきりがありません。
条件だけを重視しすぎると、後で停滞しっぺ返しが来ることになるでしょう。
「まさか!こんなはずではなかった!」
夫婦が協力して助け合い、お互いの絆をより強くするチャンスです。
スーパーでの買い物のように、美味しい果実だけを選んで好きに購入できる、と勘違いしていると、焦って結婚し後悔するだけの人生になるかも知れません。
年収一千万円以上の女性は行き遅れる?
高い能力をもち、年収一千万円以上の収入がある女性は、年収で自分と同レベルからそれ以上を望む傾向があるようです。
その反面平均的な男性では満足できず、年収以外にも見た目や優しさなど、理想の男性を追求する傾向があるため、行き遅れリスクが高くなります。
・もっと良い人がいるだろう症候群
家庭や仕事などの外部環境で行き遅れる
行き遅れの理由として、外部環境で縛られている人もいるかもしれませんね。
例えば、家庭環境や仕事の環境です。
■家庭環境
・実家暮らし
・家族が自営業で、家の手伝いをすることが義務になっている。
・婿養子を探す必要がある。
・親の介護や病気の面倒を見ている。
■仕事環境
・転勤になりそうな気配。
・仕事が忙しくて結婚どころではない。
・時間が不規則で忙しい。
などなどがあります。
外部環境とは言え、ある時点で「断ち切る」「あきらめる」などの決断をしないことには、行き遅れたままで、一生結婚できないことになります。
自分自身で独身が良くて決断したのなら、それも良いでしょう。しかし、外部環境が阻害要因となり、結婚できない状態が本意では無いのなら、なるべく早く「割り切る」必要があるのではないでしょうか。
あなたの人生はあなたが決めるしか無く、誰も助けてくれないからです。時間は取り戻せません。一刻も早く、自分の人生を取り戻す必要があります。
行き遅れのメリット
自分自身の決断として、独身を選んだ場合、行き遅れや独身のメリットがあるのも事実です。
いかに上げるものは、行き遅れのメリット言えるでしょう。
・自由な時間
・経済的な自由
・気楽さ
パートナーがいない分、協力する義務が発生しませんから、気が楽でストレスフリーだと言えます。
また、時間は自分の好きに趣味などへ没頭することもできますし、自分で稼いだお金は全て自分の自由に使えます。
老後の心配と親の期待
前章では、行き遅れのメリットを説明しましたが、デメリットも同時に存在します。
・さみしさ
人間は本来、孤独が苦手な社会的動物です。そのため、年齢を重ねれば重ねるほどに、さみしさや孤独という感情がつきまといます。
・老後の不安
人間はいつか死ぬため、いつまでも健康でいられません。ある日突然、病気になったときには、心細さや不安を感じることになるでしょう。
・経済的な不安
稼ぎ口が自分一人だけだと、自分が怪我や事故、病気で動けなくなったときには収入源が絶たれてしまいます。お金があれば便利な世の中ですが、お金がないと、食べ物も節約する生活へ真っ逆さまです。
・子育てによる成長
子供を持つことに喜びと、子育てにより親自身が人間的に成長できる機会は、得難いやりがいや幸福感です。生涯その機会を経験出来ないとなると、大きな損失ではないでしょうか。
・親の喜ぶ顔
ご自分の両親を喜ばせる、親孝行する、という意味でも結婚と子育ては大きな要因です。親はあなたの生涯独身の考えを尊重するかもしれませんが、同時にさみしさも感じていることでしょう。
人生の終盤に差し掛かった際
・一人でいるほうが良い
・パートナーと一緒にいるほうが良い
焦った結婚でも、結婚できれば良い
行き遅れについて多くを解説してきましたが、焦った結婚についてもその是非を考えてみたいと思います。
人間死ぬ間際に後悔することは、行動したことではなく、行動しなかったことについて後悔する、と聞いたことがあります。
つまり、焦った結婚でも良いから、行動を起こして結婚するということは、非常に尊いことであると思います。キッカケは何であれ、出会いがあればそこからご縁が生まれ、お互いに情が湧いてきます。
ひいては、一緒に苦労を乗り越えることで、掛け替えのない人生のパートナーとなることでしょう。
「終わりよければ、全て良し」
という言葉があります。
焦って結婚したという決断が、正しいのか正しくないのかを考えるよりも、正しい決断にするのだ、というその後の意志が大事なのではないでしょうか。
「焦って結婚する」ことは、大いに良いことだと思います。
人間は切羽詰まったり、痛みがないと、実際に行動出来ないことが多々あります。
この年齢だともう後が無い、一生結婚できないかもしれない、という焦りが婚活に駆り立てるのであれば、「焦り」という感情は行動することの「促進剤」として有効活用すればよいのでしょう。
大いに焦って、早く婚活をスタートし、結婚相手を見つけたほうが、幸せが近くなると思います。また、婚活では年齢が重要な武器になります。
若ければ若いほど、より良い異性を獲得する力が強いといえます。
行き遅れと焦った結婚に関するまとめ
行き遅れと焦った結婚について、長めの解説をしてきました。
行き遅れとは、他人が言う言葉なので、気にしない方が良いというのが答えのような気がします。行き遅れたからと言って、相手に実害を与えているわけではないので、「放ってほいて欲しい」というのが率直な意見ではないでしょうか。
また、変に達観して「焦って結婚するぐらいなら、行き遅れたほうが良い」というのは、負け惜しみに聞こえます。
生涯を独身ですごす覚悟があるなら、他人に何を言われても、何も感じないでしょう。
結婚したいという気持ちがあるなら、手遅れにならない内に早く焦って行動を起こすべきです。失敗したら、やり直せばいいじゃないですか。
行動しないことを正当化せず、失敗することの不安に立ち向かい、焦って結婚する自分を正当化してあげることで、幸せになれるならそれで良いと思います。
どちらを選ぶのかは、あなた自身が決めることですが、焦って結婚することは大いに結構なことである、という結論です。
とにかく一人で悶々と悩んでいても解決できませんし、辛さが募るばかりです。
「人生相談」の意味も含め、仲人型の相談所へ無料相談してみてはいかがでしょうか?
婚活だけではなく、結婚後の人生についても相談に乗ってくれるはずです。
「自分でどうしたら良いのか、良くわからない」と率直に頼ってみましょう。