「恋せよ丹波」兵庫県丹波市の自治体による【無料】婚活支援事業

「恋せよ丹波」縁結び事業は終了しています。

兵庫県丹波市の「婚活支援事業」の名称が、「恋せよ丹波」となります。

インタビューご対応の北村さんは、受託団体「生涯学習応援隊so-so.39」代表。

特に女性には丹波市に目を向けて欲しい、といいます。

・新鮮な農作物が豊富
・住環境の面積が広く、生活しやすい
・自然が豊か
・市が子育て支援に力を入れている

スローライフや農業に興味があれば、一度現地を訪れてみるのも良いでしょう。

何より自治体による婚活支援ですから、民間の婚活サービス「結婚相談所」や「」と違い安心して無料でサービスを受けられる点が魅力。

婚活事業の難しさや、やりがいをはじめ、恋せよ丹波に関する目的、イベント内容、お茶会の内容、お見合いについてなど詳しく伺いました。

丹波市で素敵な恋をして欲しい

丹波市の婚活事業における外部委託事業は、3年半前（2017年）に始まりました。

先の1年半を担当されていた団体のスタッフとして、現担当の北村が関わっていました。

その時の名称が「婚活大作戦」。
市民利用者さんから、「あまり婚活を全面に出すと気が引ける」という意見を頂きました。

2020年から私の団体が受託する際、もう少し軽い感じで「丹波で素敵な恋をしてほしい」との思いから「恋せよ丹波」と名付けました。

「恋せよ丹波」は2020年4月からです。
丹波市 健康福祉部 子育て支援課に設置されています。

受託は市民団体

2010年11月設立の市民団体です。

女性と子どもの人権を守り、幸せ元気な地域づくりを応援することを目的としています。

婚活おせっかいマスター

婚活おせっかいマスターとは？

結婚を希望され、婚活されている方を支援するために、丹波市が「婚活おせっかいマスター」を認定し、結婚後に丹波市で生活したい独身男女及びその家族をまごころこめて、お世話する制度。

いわゆる、地域の仲人さん的な存在です。

相談に来られた方に、丹波市に「婚活おせっかいマスター」がおられること、制度のことをお知らせしています。

詳しい内容は、以下、丹波市のHPにて。

ちなみに、マスターさんは現在8名です。

「恋せよ丹波」3つの事業

①個別相談

月に6回程度は、相談日があります。

大体、週末に設定し、50分を1枠で日に最大5枠。

お出会いもこの開設日にします。
（準備等合わせて50分程度）

②お役立ち講座

◉身だしなみ、コミュニケーション、表情筋、立居振る舞い等
出会った時の印象をよくする講座

◉自己発見のワークショップ、自己紹介のヒントなど自分を知り・深め・表現するための講座

恋せよ丹波に参加している方は、コミュニケーションが苦手な方が多いようです。

また、講座で自分を見せるのは恥ずかしい、と感じるようです。

講座参加が苦手な方へは、個人相談の時に、個別アドバイスすると効果的。

（お出会いが決まった女性に、よりスッキリ見えるコーディネートをお話しました。
出会いの日程が決まっていれば、積極的に取り組んでくださいます。
お出会い当日、参考に送った写真を元にコーディネートされていて、嬉しく思いました）

講座のオンラインはまだ設定していません。

③交流イベント

2020年はコロナ禍で難しい事情もあり、開催できたのはお茶会2回のみでした。

日々状況が変わりますので、外部の会場を借りるのではなく、活動拠点のスペースを利用しています。

コンパクトな空間なので、お茶会なら3対3くらいが丁度良い人数です。
男女とも複数名（2名）集まれば開催しています。

最初トランプなどのゲームで打ち解けて、それぞれ20分〜30分ずつ会話時間を設定して、個別にじっくりお話していただきます。

マッチングもその場でせずに、事務局に連絡をいただき、結果を報告しています。
参加者からは「じっくり話せた」と満足度は高いようです。

2021年も大きなイベントは難しいようで、地域のお庭をお借りしてガーデンお茶会などをしようと計画しています。

プロフィールのマッチングについて

2021年度からは個別相談時に、開示用プロフィールを記入いただき、それを元に相談日にご紹介しています。

登録していただいたからには、できるだけ一度はお引き合わせできるように頑張っています。

また理想としては、開示用プロフィールの枚数が増え、個別相談時にプロフィール閲覧を行って頂けるといいな、と思います。

開示プロフィール記入会員は、30人です。
それ以外に、メール会員90人とLINE会員40人があるので、合計約160人となります。

交際期間中のサポート

メール、LINEでの相談は、常時受け付けています。

相談は、特に女性からの悩み相談が多くなっています。

「私のことを、どう思っているのか？」
と積極的な相談内容です。

男性は交際が始まると、それで満足してしまう人が多く見受けられます。

交際はゴールではなく、スタートになるため、
結婚へ向けて行動を促すようにしています。

また、ゴールは結婚であり、一緒に遊びに行く友達づくりではありません。

「この人と家庭を持ったら、どういうイメージになるのか」
を常に考え、現実的に考えるようアドバイスしています。

会員プロフィールについて

■男女比率
男性2：女性1

■年齢別の割合

・男性：30代後半〜50代までがメイン
・女性：27歳〜30歳がメイン　40代少数あり

■職業

・男性：会社員（製造/技術系）、自営業、農家
・女性：会社員（事務職）、介護職、保育士

男性は丹波市生まれが多く、他エリアにいても戻ってきて丹波市で暮らしたい、というケースが多く見受けられます。
家や土地付き、という男性が多いです。

女性も地元が好きと言う方ばかりです。田舎暮らし希望の男性も歓迎です。

ネットでの検索はできません。
あくまでも相談員との対面（オンラインも含め）で進めています。

お見合いは事務所の一角で引き合わせ

お見合いの引合せではカフェなどではなく、事務所の一角で出会うことになります。

カフェでは、知り合いに見られる可能性があるなど、嫌がる傾向があるためです。

・お見合いスタート

男女お互いを名字で紹介し、
プロフィールを出して、会話をスタートしてもらいます。

・所要時間

30分〜60分間を設けています。

最初はスタッフが引き合わせして、お見合いの進め方を説明しますが、最小限にとどめます。

あとは、ご本人どうしが自己紹介しつつ会話をしていきます。

会話が盛り上がって上手く行っているようだと、LINE交換を促したりします。

盛り上がらない場合は、事務局スタッフが間に入り、お互いの意思を伝達する役目を行います。

市の事業のため料金は無料

丹波市の事業なので、登録料や年会費、紹介料等の費用はかかりません。

必要なのは、お茶会や食事会をした時のご自身の飲食代です。
男女同一料金で、最大で3,000円程度です。

会員集めの方法とは？

年に１回新聞折込。地元新聞に取材記事を掲載してもらいました。

拠点のある市内ショッピングセンターに看板やチラシの設置と、
HP、LINEからのお知らせ配信を行っています。

本人確認について

申し込み時に誓約書にサインいただいています。

そこに「独身であること」の表記がありますので、独身証明書はいただいていません。

当日、免許証等の身分証明を確認しています。

移住検討：丹波市の良さとは？

・自然豊か、農作物は美味しい（直売所多いです）
・家が広い（場所にもよりますが、ほとんど）
・人が穏やか
・職種を選ばなければ求人もあります

なにより、ゆったり暮らせて子育てしやすい地域です。
スローライフに向いています。

今、丹波市では子育て支援に力を入れています。

移住に関する情報はこちらへ

結婚された場合は、お若くて収入額によっては支援金が出ます。

・移住に関するページ
丹波市結婚新生活支援事業

京阪神等、都会の相談所では男性会員数よりも、女性会員数の方が多いと聞いています。

スローライフやオーガニックな暮らしに興味のある女性に、目を向けてもらいたいです。

遠方の方はオンライン相談OKです。
2020年、コロナ禍でオンライン相談を全面に打ち出しました。

お気軽に無料相談してください。

カップル成立後に課題

カップルは成立するのですが、その先の段階へなかなか継続していません。

2020年から続いている1組は、今年で1年経ったので、結婚へ進んでほしいのですがまだのようです。

楽しそうにおつきあいされている、という報告は頂けるのですが。

毎週相談があり、月に1〜2回はお出会いがあります。
現在、4組が交際中です。少ないですけど、確実に…

男性の出会いに苦戦

今のところ男女の年齢差が大きく、30才後半〜の男性は、出会いの機会を作れていません。

同年代の女性を紹介しても、若い女性を求めがちでお見合い成立しません。

・お子さんが欲しい
・少しでも若い女性がいい
などです。

昨年から相談に来られている30才前後の男性は、すでに複数回紹介紹介している方もあります。

女性の方は30才前後の方は、相談に来られたら、一度はお出会いできていると思います。

一概に何歳とは言えませんが、10歳以上の年齢差は、NGが多いですね。

とは言え、10歳以上の年齢差でも、プロフィールをご覧になった時、趣味が合うとか年収が希望に沿うとか、気になればお出会いの機会があるかも知れません。

要は、年齢差があってもそのお相手を選ぶ理由があるのか、
という問題だと思います。

今後の展望や目標

登録者数をもっともっと増やして、出会いの機会を増やしたいと思っています。

具体的な目標があると人は変われると思います。

年齢差がありすぎてマッチングが難しい点があるため、
早くから対策を打てるような啓発も、やっていければと思います。

ご相談にこれらた市民の方お一人お一人にしっかりと寄り添い、人生のご縁に貢献できるよう、コツコツとがんばっていきます。